仙丈岳
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 南アルプス 仙丈ヶ岳 個人山行記録

期間:1995年8月17日(水)〜8月19日(金)前夜発1泊2日

コース:北沢峠から馬の背ヒュッテ
    馬の背ヒュッテから仙丈ヶ岳を経て小仙丈ヶ岳・北沢峠へ

記録:仙丈岳へは2度目で、同一ルートを登る計画に特に不安は無く、天気だけが気にかかる。
8月17日(水)22時00分に自宅を出る。新宿駅に着き0時2分発の快速松本行きの夜行列車の整列乗車位置にザックを置く。
 
8月18日(木)座席は7割方で、空席もある。定刻に発車し、甲府までは2時間半の浅い眠りの中で少し睡眠をとる。停車してもアナウンスがないため塩山駅で目が覚めてからは2時26分に甲府駅に着くまで起きていた。バスターミナルの広河原行きのバス停には割合と多くの人たちが並んでいる。ベンチで寝ているとやがて4時発のバスが1台来た。
 今日は増発が無いとのこと。座れそうに無いため、6時のバスまで又寝て待つことにする。この6時のバスには定員の半分くらいの人が乗り8時5分に広河原に到着する。
 ここから乗り換えのマイクロバスは始発が9時に出る。沢山の人たちが並んでいるが5台のバスが出て9時25分に北沢峠に着く。
 ポリタンに水を入れ、峠を少し伊那側へ下り、大平小屋の前を通り藪沢新道の登山道に入る。10年ぶり位になるのだろうか、登山道は変わらない。岩や木の根を越える所も思い出した。やがて急登の林道から藪沢に出て左岸に移る。沢の水で顔を洗うと気持ちが良い。長い間手を水に浸けて置けないくらい冷たい。上部にはほんの少しだが雪渓の残骸が数個消え残っている。
 11時を過ぎ、登りはじめて1時間半になる。軽くパンとチーズで食事をしながら休憩を取る。反対側には甲斐駒ケ岳が良く見える。後1時間はこの藪沢沿いの急登が続くが天気も良く気持ちも爽やかになる。やがて、藪沢小屋との分岐点に合流して、沢筋から尾根筋に道が変わる。ほんの一登りで今日の宿泊地の馬の背ヒュッテに12時33分に到着する。
 宿泊の手続きをして、水場の木の大きな腰掛に座り仙丈岳を眺める。このコースではここまで登らないと目指す仙丈岳を充分に見ることは出来ない。
 小屋ではジュースは全て売り切れてしまってビールしかないとの事で1本買う。山中でアルコールを飲むことは何年振りだろうか。この馬の背ヒュッテが再建された翌年に登り、新築で綺麗だったが、今も変わらずよく手入れがされているようだ。夕食は5時から始まり6時にはもう何もすることも無い。
 
8月19日(金) 翌朝は4時に目を覚ます。しかし天気は良いが雲が多い。ご来光を仙丈岳の山頂で見るために、ほとんどの宿泊者が支度をしているがもう少し眠ることにする。5時半を過ぎた頃には小屋の中は私一人になってしまった。
 朝食を食べて5時50分に支度をして出発する。馬の背の尾根まで登り、高山植物が咲く中を正面に仙丈岳を望みながら穏やかな尾根道を行く。無人の仙丈山荘のテント場の先の所ではルートにロープが張ってあり、崩壊の危険があるのでこのルートは立入禁止と書いてある。左には迂回ルートがあるが登っている人もいる。ここが最後の急登である。どうしようかと考える。山頂までのルートは判っているので、僕の前を50m程先で、上部を登っている人が崩壊地点を登り終わるまで待ってから登り始める。
 登りはじめてから崩壊地点のルートからは右にトラバースしながら地蔵尾根へ向かう稜線に登り、そこから仙丈岳に向けて崩壊地点を左下に望みながら登る。7時56分に仙丈岳(3,032.7m)山頂到着。ガスが稜線を通り過ぎる。長袖シャツを着て休憩をとる。9時50分に小仙丈岳に到着。ここまでは稜線歩きで途中雷鳥の親子をハイマツの中で見かける。北沢峠には12時25分到着。13時15分発のマイクロバスに乗り13時40分に広河原に到着。タクシーの相乗りで甲府駅へ向かう。
記:市川 進


山頂にて

雷鳥が・・・!


 

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最終更新日 : 2020/06/28
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