通算 第309回山行
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通算 第308回山行

2011年度 通算 第309回

通算 第310回山行


平成23年度 第8回山行

7月23日(土)夜発から25日(月)夜行1泊2日 東北「鳥海山」

参加者:河合・市川 計2名

7/23 東京駅八重洲南口から出発前に河合さんから携帯で連絡が有り、お互い予定通りと確認。
羽後本荘行きの夜行高速バス「鳥海1号」は3列シートで、今日は1列と少しの乗車。
東北道へ入ると消灯のアナウンス。毛布とスリッパは有りがたい。冷房でのどに気をつけないと・・・。

7/24 カーテンで何処を走っているか分かりません。外も明るくなり、やがてアナウンス。
象潟(きさかた)駅前に定刻5時15分到着。降りたのは私ともう一人の登山者。
その方は、そのままタクシーで行かれました。
ビジネスホテルに前日から泊まっていた河合さんと合流。
寝台特急が停車しました。この列車にバスは接続しているのでしょうか。
6時10分発の鳥海ブルーライナーバスで鉾立(ホコダテ)へは、私達と他1名が乗車。
鉾立は広く大きな駐車場やビジターセンター・山荘・レストランがある観光スポットのようです。
ここ鳥海山五合目に6時45分到着。
山頂付近は雲に掛かっていますが、天気は良さそう。
準備体操をし7時出発。

8Kmを4時間ですが、実際には下記のコースタイムで登りました。
5合目7:00=賽の河原8:20=衝立小屋9:25=七五三掛11:30=文殊岳12:32=伏拝岳(ふしおがみだけ)13:44=行者岳14:20=御室小屋14:52
宿泊手続き15:15出発=鳥海山新山16:00=神社16:40
夕食17:30で朝食は5:30です。

緩やかな登りが続き、賽の河原から斜面に残雪が所々に有る。登山道には無いので安心。
ここから中間地点の衝立小屋が望める。ここからは段々と斜面も急になる。
衝立小屋に到着した頃にはガスが掛かり、濡れると寒くなるので雨具を付ける。
尾根道からは右下に鳥海湖が望める。残雪とのコントラストが綺麗だ。
尾根道のピークからは東北の山の雰囲気で穏やかな広い斜面の下りとなる。
まだ先の長いルート、河合さんと独立峰と言うより縦走路のようだと話す。
この八丁坂の穏かな広々とした場所は、東北の山の雰囲気が最高に伝わってくる。
そして、沢山の高山植物が咲き乱れる。
七五三掛(しめかけ)へ、いよいよ残り半分の厳しい登りが始まる。
ここが分岐点で雪渓の右岸へのトラバースをするルートと、右には稜線への尾根道となる。
河合さんと相談して、右への稜線沿いの登りのルートに決める。
ガスは掛かるが見通しは良く、雪渓沿いのルートの登山者がはるか下に遠く見える。
ここからは文殊岳と伏拝岳(ふしおがみだけ)のピークを超えて行者岳と続く。
その奥に見える御室小屋、そして新山が望める。
自分の経験で、夜行の山行は午後2時過ぎから疲れが出てくることは分かっているので、
本当にスローペースでバテないようにペースを落としてもらった。
御室小屋に着いたときはさすがに疲れ、宿泊の手続きをして10分横になって休憩。

荷物を置いて、空身で山頂へのアタックです。
ここからは左右にルートが有るのですが、小屋から山頂に向かって左側からのルートを登る事にしました。
大きな岩の重なる所に、矢印と丸印がある。
ここを登ると、その奥は左右に分かれた岩溝が望まれて、そこを通った先に本当の山頂が望まれる。
河合さんが一足先に山頂からこちらに手を振っている。
大変狭い山頂では丁度団体の方が記念撮影中。
私たちも、やっと団体さんと代わって山頂で記念撮影。
下山路は反対コースを取ったが、こちらの方が途中残雪のトラバースが少し有りましたが、
岩場の下山も歩きやすく、ルートとしては良いように感じました。
小屋について17:30からの食事。
食堂は1度に40名ほどで3回に分け順番のようです。
食事が終わって19:00前には眠る準備。
小屋の方が今日はこれ以上来ないので、4名分の場所を2名で使って良いとの事。
一人2畳のスペースと、上下1枚の毛布が倍になって寒さをしのぐ事も出来良かった。

7/25 強風と霧が昨晩から続いています。
午前3時過ぎから騒がしくなって、中学生の生徒達とお父さんお母さんに引率の先生の一団が、
ご来光を見るために起きて外へ行きましたが、暫くしてご来光登頂は中止のようで戻ってきました。
やがて、5:30からの朝食を頂き、6:30出発としました。
今日の下山ルートは、雪渓横としました。
強風と霧で視界は10m程ですが、雨にはなりそうも有りません。
昨日は晴れていたので、このルートの地形を確りと見る事が出来ました。
踏み跡も矢印も分かりやすく、歩き易かった。
雪渓のトラバースは最上部と最下部の2箇所で、上部は数メートルで下部は安全のためのロープも張ってあり安心。
七五三掛の分岐への梯子の登りは慎重に。
ここで、昨日の尾根道と合流です。
霧の中ですが、高山植物が色とりどりに沢山咲いています。
ここからは、八丁坂のアップダウンは有りますが快適な稜線歩きです。
やがて衝立小屋に到着。鳥居も有ります。ここからは石段がずっと続きます。
賽の河原を過ぎて、遠くに駐車場が望める頃には、この山行も終わりに近づきました。
長かった道のりが思い出に変ります。
大きな食堂で昼食を食べた後は、ビジターセンターを見学して鳥海山の知識が又少し深まりました。
帰路は、ここから酒田行きのバスを使います。
酒田の町をバスの中から、河合さんに「本間ゴルフ」ゆかりの地を教えていただきました。
14:08に酒田駅前到着、14:23発新潟行きの特急「いなほ」に乗車。
新潟駅に5分遅れの16:38到着、16:44発の上越新幹線MAXに乗り換えて18:34大宮到着。
18:47発の「むさしの号」八王子行きに順調に乗り換えて、河合さんとは新秋津でお別れです。
本当にお疲れ様でした。そして楽しい山行をありがとうございました。
昨年、思い立って登ってみようと計画をしてからは、鳥海山の山よりも、どうやって行こうかを考えることが多かったような気がします。
東京から秋田県側に入る夜行高速バスと、それに接続して5合目までのバスが有ること。
そして、帰りは5合目から酒田へのバスが有り、酒田から新潟経由で東京へ19時に帰れる事が分かり、実現できたと思っています。
私は原則、初めての山域は往復登山が原則です。
日本海がすぐ近くに望める5合目、初めの穏かな石段の広い山道から、
森林限界を超え残雪が現れると東北らしい穏かな山稜の沢山の高山植物が咲く中を楽しく歩き、
やがて厳しい稜線の外輪山へと続く登りを味わい、最後は岩嶺を超え岩溝を縫って、
やっと回り込んだ上に鳥海山の新山山頂に辿り着けます。
そして、下山路では大雪渓の横を長く歩きました。
こんなに変化の有る山に驚きました。鳥海山は素晴らしい山です。
以上  



前日21:20東京駅八重洲南口から夜行高速バスで
5:15到着の象潟駅(きさかた)前から鳥海山を望む

 
賽の河原にて


八丁坂にて


伏拝岳(ふしおがみだけ)


御室小屋と新山ドーム


鳥海山の山頂にて


鳥海山大物忌神社(おおものいみじんじゃ)御本社


千蛇谷ルートの残雪



5合目の鉾立(ほこだて)から登山道脇の展望台にて
 


御浜(おはま)神社から望む鳥海湖


外輪山コースを文殊岳にて


行者岳と鳥海山(新山)を望む


大切通り岩付近にて


鳥海山の山頂にて


御室小屋にて


千蛇谷ルートから七五三掛(しめかけ)方面を望む


  東北 「鳥海山」    
             
団体名: 東京山美会            
団体所在地:              
団体責任者: 市川 進            
現地連絡先:              
登山目的: 東北地方 鳥海山の山域の地形を知る・夏季の登山技術習得    
入山地域: 象潟口(鉾立)ルートから新山山頂までの往復      
入山期間: 平成23年7月23日(土) 〜7月25日(月) 前夜行1泊2日 予備日数無し 雨天決行
登山形式: 往復登山形式によるパーティー登山        
行動概要: 鉾立から賽の河原・御浜小屋・七五三掛・山頂(御室)を経て新山山頂までの往復
             
C.L. 市川            
         河合            
装備計画概要: 夏季、山小屋泊まりの山行に必要な標準装備、残雪期用装備なし    
             
食糧計画概要: 昼食用お弁当・非常食1回分・嗜好品少々        
医薬品リスト: 一般的、救急医薬品 一式 他に持病薬等        
             
費用計画概要:     片道 往復・計      
JRバス 東京駅八重洲南口−象潟  高速バス 9,170 9,170 各種割引切符も検討ください
象潟−鉾立  路線バス 1,500 1500    
  山頂御室小屋 宿泊代  山小屋 7,350 1泊2日2食付き
鉾立−酒田駅  路線バス 1,890 1,890    
酒田駅―東京駅  JR新幹線 13,880 13,880 各種割引切符も検討ください
予備費(お弁当代等)    概算 1,000 各人の予算で  
合計     34,790    
特記事項:              
JRバス 東京駅八重洲南口−象潟の往復割引切符は 15,790円     
     
memo. 宿泊予約の都合上、参加予定の方は6月19日までにご連絡願います。  
  交通・宿泊の予約の関係で、日程変更となることもあります。    
帰りは、新幹線・エアー便・夜行高速バスからの選択となります。  
行動計画概要:              
07月23日(土) 集合場所  JRバス 東京駅八重洲南口      
集合時間    21:00        
             
JRバス 東京駅八重洲南口  21:20 JRバス      
             
07月24日(日) 象潟  05:15        
象潟  06:10        
鉾立  06:45        
鉾立  07:00 (歩程  休憩)
   
      01:10 00:20    
賽の河原  08:30        
      00:40 00:20    
御浜小屋  09:30        
      1:00 00:20    
七五三掛  10:50        
      01:20 00:30    
山頂(御室)  12:40     昼食  
      0:20 00:10    

2,236m

新山山頂  13:10        
      00:20 00:20    
山頂(御室)  13:50     宿泊  
             
07月25日(月) 山頂(御室)  08:00        
      01:00 00:20    
七五三掛  09:20        
      00:40 00:20    
御浜小屋  10:20        
      00:30 00:10    
賽の河原  11:00        
      00:50 00:10    
鉾立  12:00        
鉾立  12:55 プラン1      
酒田駅  14:08 片道約13,880円    
酒田駅  14:23        
新潟駅  16:33        
新潟駅  16:44        
東京駅  19:00        
     
第1日目 歩程:04:50
        第2日目 歩程:03:00
        合計 歩程:07:50
 
 

国土地理院: 鳥海山付近の地図へのリンクです:


 

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最終更新日 : 2020/06/28
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