平成11年 第9回山行記録
北アルプス「乗鞍岳」
8月13日(金) 集合場所の新宿駅9番線ホームの待ち合わせ場所へ7時に到着すると、今回のリーダーでもある副会長の三浦昌夫さんがザックを置いて待っていました。やがて新宿駅集合の6名全員が揃ったところで松本行きの特急「かいじ101号」のドア開放で乗車し、定刻の8時30分に出発する。
松本駅へは11時36分に到着し松本電鉄へ乗り換えて12時5分に発車、新島々駅へは12時35分に到着し12時50分発の上高地行きバスに乗り換え、定刻より少し遅く14時20分頃に上高地バスターミナルへ到着する。お盆のピーク時としては、それほどの混雑も無く予定通り小梨平の野営場へ行きテント設営の受付を済ませましたが、ここは大変な混みようでテント4張りが出来る適当な場所はなかなか見つからない。それでもようやくポイントを決めて設営を行う。設営も完了した頃に三浦さんの携帯電話に涸沢から予定通り下山してきた1名から連絡があり、今回のメンバー7名全員が集まった。
テント設営が終了した頃に雨が降出しましたが、炊事棟での夕食のカレーには竹中さんが冷凍したお肉を持参していただき美味しく頂く事が出来ました。食後は1つのテントの中で全員で雑談して9時に消灯。
8月14日(土) 午前5時に起床し、朝方まで降り続いた雨も止んで穂高連峰も僅かに見える天候に今日は大丈夫と思う。
朝食と昼食のおにぎりを皆で作り、出発準備も出来て上高地バスターミナルへ7時40分頃に到着し、8時発の畳平行きバスを待つ間に明日の帰りの乗車整理券も受け取る。平湯行きのバスから乗換て畳平に到着する頃には、曇り空が大雨に変わりがっかりする。
帰りの乗車整理券を受け取り、畳平駐車場の混雑によるバスの遅れで、出発予定より20分遅れの10時に出発し、方向も地形もはっきり見えない中を指導標にそってお花畑の中を歩き出す。ガイドブック通りホワイトアウトで視界の効かない中をコロナ観測所の分岐を過ぎて肩の小屋までは車の通れる平坦な道を歩き10時30分に到着。雨風共に止む気配も無いが、ここからはトップを替わってもらい山頂目指しての急斜面を足元に気を付けながら登り続ける。
これでは雷鳥も見つけられないが、約40分程で稜線の鞍部に着いた時には大変な風雨で、2名から中止しようとの意見に全員同意し下山を開始する。
11時30分に肩の小屋へまで下りて小屋の中で昼食とする。やっと一息つける安堵感に皆さん元気そうだが、三浦さんは少し元気が無い。
12時30分に畳平へ向けて下山を開始して13時に畳平到着。13時45分発の上高地行きバスを待つ。雨の中をバスは定刻に出発。途中の上高地帝国ホテル前で女性3名は温泉に入るために途中下車。男性4名は上高地バスターミナルから小梨平のテント場へ先に帰り一休み。夕食は作らないで食堂で食べる事にする。一寝入り後の私は食欲が無くて食べれませんでしたが翌日は大丈夫でした。
8月15日(日) 朝5時に起床。雨は止んでいましたが昨日の関東地方の熱帯低気圧による集中豪雨で各地に災害をもたらしている事をラジオのニュースで聞いていたため、帰りの事も気にかかる。昨日の夕食の献立の「そうめん」作りをして朝食にする。
テントを撤収して上高地バスターミナルでは乗車整理券を9時20分発に変更し、少しでも早く帰る事にする。バスは10時30分に予定通り新島々駅に到着し、10時50分発の松本行きに乗換えて、松本駅では下り列車は遅れているものの、上り列車は定刻通りとの事で11時59分発の「あずさ60号」で帰路に着く。九州から参加頂いた三浦さん有り難うございました。
7月に引き続き参加頂いた方、そして今回参加頂いた方、天候には恵まれませんでしたが、また一歩新しい「あしあと」を残す事が出来ました。楽しい山行を有り難う。
男性2名の方には、乗鞍岳の登山中には的確に「下山」の決断をしていただき感謝しています。いつも冷静に山を見つめて登られる姿にパーティーの有難さを感じました。
記:平成11年8月19日 市川 進
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