乗鞍岳（剣が峰3,026.4m）の山頂からの写真

第９回山行記録　北アルプス方面「乗鞍岳」

記：市川　進　

　山行報告：今回は私一人の参加で、久し振りの単独行です。

　新宿駅の夜行列車の乗車場所へ２２時前に到着。定刻２３時５４分発の急行アルプス８５号白馬行きの臨時列車は充分に空いている。４名分のボックスを一人で占有して大月へ着く前には寝に入り、いつも通りに塩尻で目を覚まして松本駅に４時３８分に着き、松本電鉄は混んでいたので予定より１本後の５時５分発に乗換えて新島々駅へ５時３０分に到着。待合室で約２時間程休み朝食。１５分前に乗車券を買って８時５分発の畳平行きのバスに乗る。

　乗鞍高原に近づくと迫力のある乗鞍岳の外輪山の全容が大きく見える。途中、前穂から奥穂と槍が、そして御岳・木曽駒ケ岳、美ヶ原がぐるりと見渡すことが出来た。

　終点の畳平の少し前で渋滞となり９時４０分に肩の小屋の雪渓下を過ぎたところで、運転手さんがここからは２時間位かかるかもしれないので、登山をされる方は降て歩いたほうが良いとのこと。

　私を含めて半数近くの人が下車して渋滞している車道を２０分程歩くことになる。

　見覚えのある畳平からは乗鞍岳の山々を見渡せる。ここからは前回の北八ヶ岳の山行で稲子湯に置き忘れたストックを、新たに購入したダブルストックにして初めての練習登山です。

　コロナ観測所への分岐を過ぎ、肩の小屋には予定通り１０時３５分に到着。天気も良くて気持ち良く歩ける。そして剣が峰へは登山者が行列をなして続く。

　約４５分で昨年の最終到達点の稜線に着き少し早い昼食。ここからさらにひと登りで道は2分しているが左の道を選び、頂上小屋の脇を通り剣が峰3026.4ｍの山頂へは１１時４０分到着。大変な混雑でゆっくりと山々を眺めていられる場所もありません。遠くの山々はガスが出て展望は有りません。狭い山頂での記念写真も行列です。

　１２時に同じ道を下山開始。突然暗くなって肩の小屋へ１２時３７分に下りた時には雷雨がやって来た。３０分程で小止みになってから下山を開始して畳平へは１３時３５分に到着。

　予定通り１４時４７分発の新島々行きのバスに乗り１６時３０分に到着するまで寝てしまいました。１６時３８分新島々発の電車は「松本ぼんぼん」のお祭りで、途中からは地元の人で満員状態で松本駅へ。乗換の１７時２０分発のあずさ９４号は２０分程の遅れでしたが土曜日でもあり空いている。最終的には３０分遅れの２０時５０分に新宿駅へ到着。今回の山行も無事終了となりました。
　この山行は畳平にバスが予定通り到着するかどうかがポイントのようです。夜行列車の接続は、行きが１本・帰りは２本のバスに合わせた計画になりますが、3千メートル級の山でこれほど簡単に登れる山は他には見当たりません。

記：平成１２年８月５日「あずさ９４号」車中にて

以上